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第64話 インベスターズスクールFile2 紙一重の危機一髪トレード/6-7月パフォーマンス&個人面談

今回の登場人物

インベスターeye 当ブログ/Xの発信者でありサラリーマン投資家。投資歴11年目突入。戦績は特筆すべき点なし・・しかし最近足利の影響で隠れていたものが芽を出しつつある。

足利講師 インベスターズスクールの講師。数多くの生徒を国の中枢機関に送り込んでおり稀有な名将と呼ばれている。生徒に寄り添った的確なアドバイスが特徴。自身もカリスマトレーダーである。

投資家R 仕手株が得意なレジェンドトレーダー。eyeのクラスメイトでありインベスターズスクールの同期。

前回(第54・57話)までの振り返り↓↓

舞台は未来、20××年の日本。

人口減が進み、海外諸国と対峙すべく『投資立国』としての生き残りに舵を切った日本は優秀な投資家人口を増やし国の中枢で舵取りをさせることで国力を維持していく算段である。

10年前より与党の閣議決定で成人は社会人として働く傍ら『インベスターズスクール』に通うことが義務付けられた。株式投資を中心としたファンダ/テクニカル・需給を体系的に学べる場所で、実際に自己資金を運用していく。優秀な成績を収めたメンバーには特別にファンドや他中枢機関でのインターンシップが許されることとなり、更に優秀であればその機関よりオファーがもらえる仕組みとなっている。

*インベスターズスクールはフィクションですが、実際に私(インベスターeye)が運用した実績を公開しています。開始資金は277万

eyeは2ケ月に1回のルーチンである個人面談に向かっていた。そこで同期である投資家Rと鉢合わせた。

投資家R『ようeye。最近トレードの調子はどうだい??』

eye『いやー、何とかやってるよ。ようやくしっくり来る手法が見つかった感じ。』

R『そうか、それは良かった。俺は最近流行のメタプラで爆益だよ。伝説の仕手株トレーダーと言われる俺の手にかかれば。そういえばYou Tuberからコラボの依頼が入ってさ。良ければ閲覧してくれよ!また今度飲んで情報交換しよう。』

eye『メタプラね!Rは適性があるからあの類の相場はお手のもんだね。You Tube、また詳細教えて。また今度飲みに行こう!』

Rはeyeとは以前より親交がある。Rは勝気な性格で闘う土壌は違えど、同じインベスターズスクールで投資を学ぶ同志として定期的に情報交換を行っている。

eyeは急いで個人面談ルームへ向かった。

足利『eyeさんこんにちは。では6-7月の実績をお願いします。』

eye『はい。では6-7月の実績とエビデンス(7月末時点:中長期評価額)を提示させていただきます。』

eye『先ずは6月の実績をご説明します。月利で+15.33%、一見良い実績に見えますが後半の実績(凸凹)をみていただくと分かる通り紙一重のトレードです。最終日に大半の利益を稼いでおり、決して手放しで喜べる内容ではないと思います。

足利『具体的にどの辺りが良くなかったかな??』

eye『前半調子が良かったのもあり、過信して信用に頼り過ぎた感があります。又、デイトレとスイングで完全に明暗が分かれました。デイトレの勝率は71.3%、+458千円、スイングの勝率が39.4%、▲435千円です。デイトレでコツコツ稼いだ利益をスイングで全て吹き飛ばしてしまった格好です。スイングは元々苦手で克服のためトレーニングの意味もあり実施しましたが、ここまで壊滅的な実績だと中長期/デイトレのみに絞った方が良いかもしれないと考えています。

足利『そうだね、苦手であれば無理して取り組まなくても良いよ。得意なデイトレのスキルを伸ばしていった方が得策かもね。』

eye『そうなんですよね、スイングは本当に苦手です。。続いて7月の月利は+4.54%、6月の余韻を引きずってしまったのと信用トータルで遂にマイナス圏まで落ち込んでしまったのが要因です。主力のデジタルグリッドのスイングで買い場を間違えてしまい、この銘柄だけで▲193千円と足を引っ張りました。結果6-7月計は信用トータルでマイナスとなり、評価損益(中長期)でなんとかプラスになった感じです。』

足利『デジタルグリッドの買い場を間違えたことは、教訓として次回に活かせそうかな??』

eye『そうですねー、原因は特定出来ています。7月も月末以外は好調な推移だったんです。デジタルグリッドのデイトレもトータルでプラスの状況でした。しかし、だからこそ油断してしまった。月末は旅行に行っていたのですが、デジタルグリッドをなぜかいつもより枚数を増やして15分足でMACD0位の中途半端なところ(理想は-100程度)で纏めて買ってしまいました。その後電波が通じない場所に数時間滞在していたのですが、その間に-8%も株価を下げて評価損益は-数十万になってしまいました。下の大陰線の部分です。』

足利『逆指値は設定していなかったの??』

eye『それが・・この日に限って設定していませんでした。旅行中で時間が無かったためです。やはり日常と違う場面でトレードをするとフワフワしたトレードになって碌な結果になりません。。結果的には一週間程ホールドすればプラスになっておりましたが、大きな含み損に耐えられず途中で敢え無く損切りです。多いに反省すべきトレードでした・・。』

足利『逆指値は基本中の基本だから、それを設定しない信用トレードは危険すぎるね。過去にも過信からか設定しない先輩がいて、トレードの腕はピカ一だったんだけど結局退場してしまったよ。相場はそういった過信したトレードを刈りに来るからね。

eye『そうなんですよね。しかもその一回の過ちが無かったことに・・、とならない完全実力主義の世界が株式市場。いくら嘆いても時間は戻って来ないし、これを糧にしっかりと規律を守っていくことでしか資産は守れないと感じました。』

足利『eyeさん、色々と報告ありがとう。そうだねー、4-5月に比べると【過信】が強かったトレード内容だったかな。しかし油断したトレードがあってもトータルでプラスに持っていったのはさすがだね。成功と失敗を繰り返しながら徐々に自分のものとして定着させていけば良いと思うよ。後はデイトレの回数で言っても一般的なトレーダーと比較しても極めて濃い経験が出来ていると思うから、今後に期待したいね。後はスイングね、完全に排除するのもありかもしれないけどここぞと言うところだけに絞るのはどうかな??』

eye『はい、そうですね。要検討ではありますが、スイングの際はMACD-100前後のみというような明確なルールを持ってトレードしていきます。』

足利『でも1年前と比べたら飛躍的に成長していると思うし、今の手法は合ってるんじゃないかな。今後もその調子で頑張って!』

eye『ありがとうございます!それでは失礼します。』

インベスターズスクールを出ると外は強い雨であった。eyeは今の手法に手ごたえを感じる一方、危うさも感じていた。足利講師の言う通り『退場と紙一重のトレード・・』。これから飛躍していく為には厳しい規律を設けなくてはならない。次回の面談までには更にブラッシュアップした手法で実績を報告したいと強く感じる夜であった。

第65話に続く

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インベスターeye

サラリーマン投資家。Xを運用開始して約8年、2024.11よりブログ開始

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