第115話 カブケンMarket Memo file:15 26年9月27日号 休日さながらのまったり解説☕️

芦田です。今日は休日ですので家からまったりとお届けします。とは言ってもこのメモは私の趣味&日課ですのでお気になさらず。

今週は取引が24日・25日の2日間だけでしたが、その2日間で1,345円も上昇するという密度の濃い週でした。金曜25日のハイライトを振り返りながら、来週28日以降に備えます。

25日の日経平均は前日比850円21銭(+1.30%)高の66,364.20円で5営業日続伸、TOPIXも53.29pt(+1.31%)高の4,128.59ptと大幅高でした。終値が66,000円を上回るのは今月7日以来です。日経平均への影響度が大きい一部のAI・半導体関連銘柄が引き続き買われたことに加え、長期金利が上昇基調にあることを素直に追い風にした銀行など金融関連株の上昇も目立ちました。24日にお伝えした「銀行が金利上昇の副作用で調整」という流れから一転、この日は金利上昇のプラス面(利ざや改善)が評価される展開に戻っています。金利という同じ材料でも、その時々の需給や心理次第で銀行株への効き方が変わるという、実践的な教訓が詰まった一日でした。

個別では、小林製薬が+16.99%と値上がり率トップ。AIテーマとは無関係の固有材料での急伸で、指数全体の地合いとは別に個別材料株が動いていた点は見逃せません。半導体商社のトーメンデバイスが+9.39%、貴金属のフルヤ金属が+9.35%。銀行関連では地銀の三十三フィナンシャルグループが+8.80%と、金融セクターの強さを裏付けました。検索急増ランキングには三菱UFJ、清水建設、三井住友FG、みずほFGといった銀行・建設株が並び、投資家の関心が半導体一辺倒ではなく金融・建設にも広がっていたことがうかがえます。

テクニカル面では、日経平均が26週移動平均線(64,359円)からの反発という、セオリー通りの値動きを見せた点が重要です。この移動平均線を簡単には割り込まないという事実が、目先のトレンドの強さを裏付けています。9月前半の「AIショック」で崩れかけた地合いが、この2週間で完全に立て直された格好です。

需給については、手放しで強気になれない材料も出ています。東証プライムの売買代金は7兆8,008億円と、前日24日の9兆2,038億円から1兆4,000億円あまり減少しました。株価は上がっているのに売買代金は減っている、つまり「薄商いの中での上昇」になりつつあるということです。空売り比率も40.0%と前日の41.0%から低下し、9月前半の44〜45%台という高水準からは着実に切り下がっています。ショートカバー(空売りの買い戻し)が相場を下支えしてきた面はありますが、その弾切れが近づいているとも言え、上値を買い上がる新規の実需がどこまで続くかが次のポイントです。

来週28日以降の予習です。まず9月30日は多くの企業にとって上半期末にあたり、中間配当の権利付き最終売買日を意識した「配当取り」の買いが続きやすい時期です。権利落ち後の反動にも注意が必要です。海外では、AI・半導体の先行指標として注目される米マイクロン・テクノロジーの決算発表が来週に控えており、AI投資の需要動向を占う材料として重要です。さらに、米中首脳会談を控えて金利が急上昇するとの見方も出ており、金利・為替・株式のすべてに影響しうる材料として意識しておく必要があります。チャートの形の上では「往来圏からの上振れがあるか」が来週のテーマ。26週線という強力な下値サポートを得た今、上放れを試す展開になるのか、それとも薄商いのまま伸び悩むのか、売買代金と空売り比率の動きを引き続き追いながら判断していきましょう。

カブケン運用部・芦田薫

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