
兼業投資家は他人資本=サラリー + 自己資本=資産運用のハイブリッドで闘えるのが強みですが、企業と同じでいかに自己資本の比率を上げていけるか(資産運用でまかなえるか)が投資家としての成否になるかと思います。要するにサラリーへの依存度を下げていくということです。その中で難易度は高いものの究極にエキサイティングなトレード手法が『デイトレ』になります。巷にはデイトレをテーマにした書籍があることはありますが、個人投資家目線で『実践的』に活用できるものが少ないのかなと感じています。当ブログでは実際に一部の小資金で(下手くそながら・・)チャレンジしている私のデイトレ実績をレポートからリアルに検証し、備忘録も兼ねて仮説や戦略を組み立てていければと考えています。基本はサラリーマンですので、画面を見れる場面のみということで限定的にはなりますが。

というのもブログを本格的に書き始めて感じたことですが、一番の収穫は『投資戦略のブラッシュアップ』でした。書き続けることで地合いとの付き合い方、短期~中長期投資への心構えが変わりました。パフォーマンスにも良い影響を与えていると思います。
話は変わりますが、日本の教育は『良き労働者/納税者』を創出することに重点を置いており金融に関する講義は皆無なのが課題だととらえています。よって、自己資本比率を高めようと思えば自分で気付いて動く他ありません。一度年金を70歳から貰える仮定で家計を総合的にシミュレーションしてみてください。概ねの家庭は人生の途中で赤字(資産が底をつく状態:年金に依存している状態)に陥る可能性が高いです。一時期2000万問題が炎上しましたが、そのレベルではありません。
さて、デイトレの話に戻します。私のデイトレは基本的に『15分足+ボリバン』を使います。巷では『5分足+ボリバン』を使う方が多いようですが、経験則から5分足+ボリバン&15分足+ボリバンを使った場合のメリット/デメリットは下記の通りです。
■5分足+ボリバンを使う場合
メリット:スピード感のある相場には臨機応変に対応しやすい。
デメリット:すぐにストーリー(トレンド)が崩れるためエントリーポイントがつかみにくい。
■15分足+ボリバンを使う場合
メリット:大きなトレンドを俯瞰してみることが出来る。思いっきり押したと思える場面で買いを入れることが可能
デメリット:スピード感が求められるトレードには不向き
上記の通りとなります。では実際に私が先日トレードした実例をレポートしていきます。

銘柄はIHI、15分足/ボリバンでのトレードです。買いを入れたのが15分足の大陰線、ボリバン-2σの部分。この大陰線を不自然な売り仕掛け(空売り)と判断し小資金で100株買いを入れました。デイトレで買いを入れる条件として、①15分足で大陰線を描いている ②決算等のネガティブIRが出ていない ③ボリバンが下向きになっていない ④日足/週足/月足のチャートが出来れば上昇トレンドであること が挙げられます。IHIはこの条件を全て満たしておりましたので打診を入れました。結果は上記添付の通りですが、最終的にはこの大陰線が一日の底になり、利益を得ることができました。12,304円→12,395円(+0.7% 税引前9,101円の利益)です。

反省点としては大陰線の底(ボリバン-3σ)で買うべきであったということと、利益をもう少しいい意味で引きずることが出来たという2点です。プラスは出せましたが反省点/課題の多いトレードとなりました。もっと言えばこのトレードを『スイング』に切り替えることもできました(今の株価は12,930円)。上記4点の買いに必要な条件はデイトレのみならずスイングにも当てはまる条件だからです。野球で言うヒットの延長線上がホームランの関係性に似ています。しかし、スイングは地合い(トランプショックのような大暴落)のヘッジが出来ないため、基本短期投資はデイトレを主として取り組んでいければと考えています。
今後もデイトレのトレード実例を共有/検証していきます。
第53話に続く
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