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第89話 カブケン Market Memo file.2 「2026年7月21日(火) 振り返り キオクシアの反発」

カブケン Market Memo #2 2026年7月21日 相場概況&明日以降の展望
芦田薫(カブケン所長)によるマーケットメモ

昨日に続く更新。相場は毎日のことですので、できる日はこのように配信していきます。


📈 日経平均・TOPIXの動き
日経平均は3営業日ぶりに大幅反発。前週末比+2,091.07円(+3.26%)の66,232.19円で取引を終えました。
• 寄り付き:前週末比+402.93円の64,544.05円
• 前場終値:+1,114.56円(+1.74%)の65,255.68円
• 大引けにかけてじり高基調が続き、この日の高値引けに
• TOPIXも+95.74の4,014.95と、こちらも心理的節目の4,000ポイントを回復
• 値上がり187銘柄・値下がり37銘柄・変わらず1銘柄と、指数だけでなく値がさ銘柄以外にも幅広く買いが波及した全面高でした
• 売買代金は9兆9,675億円と、前週末比ではやや減少


前週末17日に歴代5位の下げ幅(▲2,694円)を記録した反動に加え、休場明け20日の米SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が4営業日ぶりに反発したこと、21日の韓国総合株価指数(KOSPI)が3%超上昇したことが、投資家心理の改善につながりました。日経新聞は「中国AIショックが一服」と評する一方、米ハイテク株については慎重論も根強いとも報じており、手放しで強気になれる地合いではなさそうです。


🏭 業種別の動き
上昇: 鉱業、保険業、石油・石炭製品、非鉄金属、その他金融業などが上昇率上位。原油価格の上昇(中東情勢の緊迫化を受けたもの)が資源関連を押し上げました。
押し上げ役: 日経平均寄与度では、アドバンテストとソフトバンクグループの2銘柄だけで指数を約775円押し上げました。AI・半導体セクターへの自律反発狙いの買いが色濃く出た形です。
押し下げ役: 全体は大幅高でしたが、寄与度下位ではコナミグループ(指数を約12円押し下げ)を筆頭に、任天堂、テルモ、キッコーマン、トレンドマイクロ、ベイカレント、イオンなどが軟調でした。指数が大きく上がった日でも、個別には逆行安する銘柄が一定数あった点は押さえておきたいところです。

💰 サプライズ決算・注目決算
本日引け後のイチオシ決算として、EMシステム、インソースの2社が挙げられています。また市場筋の間では、「明日の好悪材料」として、AI関連の自動売買(アルゴリズム取引)が主導する形でキオクシアが翌営業日も物色対象になるとの見方が出ています。

📊 上場来高値・安値、値動きランキング
• 年初来高値を更新した銘柄:58銘柄
• 年初来安値を更新した銘柄:1銘柄
• 本日のストップ高:6銘柄/ストップ安:1銘柄
値動きの主役は、なんといってもキオクシアホールディングス。前週末17日には巨額賠償請求を受けてストップ安となっていましたが、この日は一転して8,950円高でストップ高、東証プライム値上がり率トップに。半導体株らしい値動きの荒さを象徴する展開でした。
一方、指数は大幅高だったものの、下落率上位にはサイゼリヤ(▲4.21%、7,280円)、任天堂(▲4.13%、6,993円)、泉州電業(▲3.85%、6,250円)が並び、内需・ディフェンシブ系や決算関連の個別材料での売りも見られました。全面高の裏側にある「逆行安銘柄」の存在は、次の押し目候補を探るヒントにもなります。


🔭 明日以降の展開予想
来週にかけては、材料が目白押しです。
• 7/22(水):日本の6月貿易収支が発表(8:50)。
• 7/23(木):日本時間早朝5時台にアルファベット・テスラの決算が発表される見込み。AI関連の設備投資(CapEx)方針や需要見通しが、23日の東京市場の半導体・AI関連株のセンチメントを大きく左右します。同日夜にはECBラガルド総裁の定例記者会見(21:45)も。
• 7/24(金):早朝にインテル決算。日本の6月全国消費者物価指数(8:30)、米新築住宅販売件数(23:00)に加え、通商法122条に基づく追加関税措置の期限日を迎えます。
• その先には、7/28からFOMCが開始(〜29日)、29日は配当・優待の権利付き最終売買日と、来週後半にかけてさらに材料が重なります。

所感:「今日の反発は、前週末の急落に対する自律反発とショートカバーが主導した色合いが強い展開でした。日経VIが下がりきっていないことからも分かる通り、投資家の警戒感そのものはまだ解けていません。23日のアルファベット・テスラ決算と24日の関税期限という2大イベントを通過するまでは、キオクシアのような値動きの荒い銘柄を中心に、一日の中でも上下に振れやすい展開が続くと見ておいたほうがよいでしょう。」
<用語解説>
ショートカバー(空売りの買い戻し)…空売りをしていた投資家が、株価の下落が一巡したと判断し、借りていた株式を買い戻して返却する取引。急落後の反発局面では、このショートカバーが株価上昇の一因になることがある。
日経平均VI(ボラティリティー・インデックス)…投資家が将来のマーケットの変動をどの程度予想しているかを示す指数。株価が反発してもVIが下がりきらない場合、投資家心理の警戒感がまだ十分に解けていないサインとされる。

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サラリーマン投資家。Xを運用開始して約8年、2024.11よりブログ開始

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