芦田薫(カブケン所長)によるマーケットメモ

📉 先週(7/27〜31)のまとめ
先週は日経平均が週初64,931円→週央61,434円→週末64,362円と、まさにジェットコースター相場でした。
7/28(火):▲2,566円(▲3.95%)の急落。中国国有企業がASML独壇場だった露光装置の量産を開始と報じられ、半導体覇権への警戒が再燃。同時に韓国KOSPIが10%超急落しサーキットブレーカー発動(サムスン▲12%、SKハイニックス▲13%)、キオクシアもストップ安に。6月高値からの下落率は約14.5%と正式な調整局面入り。
7/29〜30:FOMCは政策金利を3.50〜3.75%で据え置いたものの、採決は9対3、3名が利上げを主張というタカ派的な内容。米長期金利が上昇し、SOX指数も続落。
7/31(金):日銀は政策金利1.00%据え置き・成長率見通しを上方修正。米マイクロソフトの好決算を機に半導体株が急反発し、日経平均は+2,494円(+4.03%)の大幅高。ただし値上がり612・値下がり922と、指数の上昇ほど市場全体は強くない「narrow rally」だった点に注意が必要です。
週間ではほぼ前週比フラットに戻したものの、中身は「AI株安の第2弾」「タカ派FOMC」「narrowな反発」という3つの警戒シグナルを残した一週間でした。
🎯 今週(8/3〜7)の戦略
最大のイベントは8/7(金)の米7月雇用統計。FOMCで3人の利上げ主張が出ただけに、雇用の強弱がそのまま次の一手を左右します。
• 8/3(月):米ISM製造業景気指数。パランティア、オン・セミなど決算。
• 8/4(火):SpaceX が上場後初決算。AMD、キャタピラー、マクドナルドなど決算も本格化し、AI関連以外の景気敏感株・生活関連株にも視野を広げたい局面。
• 8/5(水):米ADP雇用統計、ISM非製造業。雇用統計の”前哨戦”として重要。
• 8/6(木):SpaceXのロックアップ解除(最大約1,160億ドル分の売却可能株)が需給の波乱要因に。
• 8/7(金):米雇用統計。強い数字ならタカ派FOMCを正当化し金利上昇・株安要因、弱い数字なら利下げ観測が復活し株買い要因に。
所感:「先週末の反発はマイクロソフト1銘柄が起点の”narrowな戻り”でした。裾野が広がるかどうかを確かめるまでは、ポジションは軽めが基本。金曜の雇用統計まではイベント通過待ちの週になりそうです。」